Recent Posts

Tampilkan postingan dengan label 紅の豚. Tampilkan semua postingan
Tampilkan postingan dengan label 紅の豚. Tampilkan semua postingan

紅の豚 は機内上映用なので、墜落シーンがないって本当?その真相は…

 日本テレビ系の「金曜ロードショー」で1月14日午後9時から、宮崎駿監督の人気アニメ映画『紅の豚』が放送される。この作品に関しては「機内上映用として作られた作品なので墜落シーンがない」という都市伝説がある。実際にはどうなのか調べてみた。

 

■上映前には「墜落などの残酷なシーンはない」という新聞報道があった

『紅の豚』は、日本航空(JAL)が総制作費約5億円のうち4分の1を出資。もともとは機内上映作品として企画されたものだった。1990年2月の宮崎監督の手による企画書には「日本航空の国際線に乗らないと見られない」「本邦初の機内初公開作品の誕生です」と書かれていた。

『魔女の宅急便』を作り上げたばかりの宮崎監督が「気楽に作れる」作品として考えていたこともあり、企画書で予定していた上映時間は45分だった。しかし、「なぜ主人公が豚なのか」という設定を盛り込んだ関係で、93分の立派な長編映画になり、東宝配給による劇場公開も決まった。全国公開にさきだつ17日前の1992年7月1日から2カ月間、ソウル便などの短距離線を除くJALの国際線で上映されて好評だったという。

この『紅の豚』をめぐっては「もともとは機内上映用だったので墜落シーンが皆無」という噂がある。実際、上映4カ月前の新聞報道には以下のような記述があった。

「1920年代、欧州のアドリア海。空から客船を襲撃し、女学生を誘拐するなどの悪事を働く空賊に、「紅の豚」と呼ばれる1匹の豚のパイロットが戦いを挑む、という筋立て。機内上映なので、墜落などの残酷なシーンはない」(朝日新聞1992年3月6日朝刊)

 

■実際には描かれた墜落シーン。一体なぜ?

しかし、実際に『紅の豚』の映像を見てみると違和感に気づいた。ないはずの墜落シーンがあるのだ。

空賊のマンマユート団が乗り込む飛行艇「ダボハゼ」は、主人公ポルコの攻撃で海中に不時着する。ポルコが乗る「サボイア」も、カーチスの攻撃でエンジンや翼に被弾し、島に墜落する。さらに終盤のポルコの回想シーンでも、オーストリア空軍とイタリア空軍の戦闘で飛行機が次々と墜ちる姿が描かれている。

「墜落などの残酷なシーンはない」という朝日新聞の記事とは、だいぶ違う。

謎を解くために、関連資料を調べていくと、思いがけない事実が分かった。当時のJALには機内上映される映画に飛行機事故の場面は写さないという内規があったが、宮崎監督は制作が正式決定する前の段階で、墜落シーンがあることについてJALから了解を得ていたらしいのだ。2冊の本の記述を引こう。

 

「ちなみに機内上映される映画には、飛行機事故の場面は映さないという内規がある。通常の劇映画で飛行機事故の場面がある場合は、その部分を編集しなおした機内上映版を作って上映している。しかし、今回は飛行艇の映画である以上、空中戦は避けられない。宮崎は制作が正式に決まる前の日航との打ち合わせで、飛行機が墜落する場面があることについてOKを得たという」(ジブリの教科書7 紅の豚 - 文春ジブリ文庫)

 

「余談だが、最初の話し合いの時、すでに宮崎は日航側に、飛行機が墜ちるシーンを出すことを提示し、了解をとりつけていたという」(スタジオジブリ作品関連資料集IV- 徳間書店 )

 

たしかに『紅の豚』に墜落シーンが一切なかったら、あまりにも味気ない映画になってしまう。機内上映映画だったにもかかわらず、例外的に墜落シーンが描かれた『紅の豚』。その裏には宮崎監督の強いこだわりがあったようだ。

【参考文献】

・紅の豚(ロマンアルバム)- 徳間書店
・ジブリの教科書7 紅の豚 - 文春ジブリ文庫
・スタジオジブリ作品関連資料集IV- 徳間書店 
・朝日新聞1992年3月6日朝刊の記事「飛行機テーマの宮崎駿監督の新作アニメ上映 日航国際線で7月から」

映画『紅の豚』本日(1/14)21時から放送! カッコいいとはこういうことさ。空を飛ぶひとりの豚(おとこ)の物語

 本作は、月刊模型雑誌『モデルグラフィックス』で宮崎駿氏が連載していた作品を原作とした映画。とある理由から豚になってしまった戦闘機乗りポルコ・ロッソの活躍が描かれる。

 公開は1992年。これまでに子ども向けの作品を多く手掛けてきたスタジオジブリが、本作は大人のための映画として制作したタイトルとなっている。「飛ばねぇ豚はただの豚だ」の名ゼリフはあまりにも有名。本作を観たことがない人でも知っているフレーズではないだろうか。

俳優の森山周一郎さんが演じる主人公ポルコは、本作のキャッチコピー「カッコイイとは、こういうことさ。」の文字のとおり、豚でありながらその言動や一挙手一投足がダンディでかっこよく、高い人気を誇るキャラクターだ。また、ヒロインのひとりマダム・ジーナを演じるのはシャンソン歌手の加藤登紀子さん。劇中歌『さくらんぼの実る頃』やエンディング曲『時には昔の話を』の歌唱も担当している。

 小気味よく描かれる迫力の空中戦や、ジーナとのロマンスのゆくえなど、見どころ満載の『紅の豚』。男とは、カッコよさとは、そんなことを考えさせられる2時間を楽しもう。

空と海を愛するひとりの豚(おとこ)が今日も空を飛ぶ

 世界恐慌真っ只中のイタリア、アドリア海。そこには、赤い飛行機を乗り回すひとりの豚、ポルコ・ロッソ(声:森山周一郎)の姿があった。

 ポルコは、飛行機に乗って略奪をくり返す空賊を退治して金を稼ぎ、自由気ままな生活を送っている賞金稼ぎ。ポルコはもともと軍人だったが退役し、自分自身に魔法をかけて豚になった過去を持っていた。

ポルコは仕事を終えたあと、顔なじみのジーナ(声:加藤登紀子)が経営するホテル・アドリアーノへと向かった。ジーナは、イタリア空軍でエースとして活躍していた、ポルコのかつての素顔を知る数少ない人物。ポルコの戦友と結婚しては死別をくり返していた未亡人だった。

なんとかミラノにいるピッコロ(声:桂三枝)の待つ修理工場へとたどり着いたポルコ。しかし、工場に残っていたのは女性ばかりで、修理はピッコロの孫娘のフィオ(声:岡村明美)が担当するという。

 まだ17歳のフィオの修理に不安を覚えたポルコは修理の依頼を撤回しようとするが、フィオの熱意に押されてしまい、修理を任せることに。

 着々と進む飛行機の修理。それを待つポルコのもとに、空軍時代の戦友が現れ……。

『紅の豚』はここが見どころ

  • ひたすらにカッコいいポルコの姿(渋い声)
  • 明るい色使いで描かれるイタリアの空、空戦
  • ジーナの歌唱シーン
  • ポルコの人間だったころの姿……は語られない?

Theme Support