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なぜ大谷翔平に1位票を投じた? Bジェイズ地元記者が明かすゲレーロJr.でない根拠

 ゲレーロJr.に1位票はなく、地元記者も大谷に1位票を投じた

 日本人史上初の満票でア・リーグMVPに輝いたエンゼルスの大谷翔平投手。このMVP争いで大谷の対抗馬と見られていたブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.内野手には1位票は入らず、29票の2位票が集まった。ブルージェイズの地元トロントの記者も大谷に1位票を投じており、その理由を明らかにしている。


ブルージェイズの地元紙「トロント・スター」のグレガー・チゾム記者は執筆した記事の中で「もしオオタニが平均レベルか平均レベルを上回るだけの指名打者兼先発投手だったら、この議論(MVP投票)は違う形になっていたであろう。オオタニはエリートクラスの成績を両ポジションで残した。そして彼の投打両面での成績が組み合わされば、それによって導かれる結果はただ一つだ」と記し、投打両面で残した輝かしい成績を見れば、大谷がMVPに相応しい選手だったと指摘した。

 チゾム記者はゲレーロJr.のチームメートで今季45本塁打を放ったマーカス・セミエン内野手と9勝をあげたアレク・マノア投手の名前を挙げて大谷と比較。「ゲレーロは素晴らしいシーズンを送った。しかし、チームにとってみれば、彼ら2人(セミエンとマノア)の活躍を合わせた価値よりは劣る。オオタニは彼らを凌ぐ価値があった。それによって、私の行う投票は比較的簡単になった」と言及し、大谷に1位票を投じるのは容易だったとした。

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 チゾム記者は「言うまでもないが、ゲレーロ抜きではブルージェイズがプレーオフ進出に迫ることはなかった」と、本塁打王にもなったゲレーロJr.がブルージェイズにもたらした貢献を高く評価している。その一方で、チームの主力に故障者が続出する中で大谷はシーズンを通じて圧倒的な活躍を見せ、低迷するチームを牽引。「(大谷の活躍無くして)エンゼルスが77勝することはなかったということも、それと同等に明らかだ。オオタニがもたらすものの方が多かったと、私は主張する」とも記している。

「ほとんどのシーズンであれば、彼はもっと良い運命にあったことだろう」と、大谷の歴史的なシーズンと重なったゲレーロJr.の“不運さ”を嘆いたチゾム記者。「オオタニのためにある年において、リーグ最高の賞に関して論理的な選択肢はただ1つだった」とし、大谷こそがMVPにふさわしかったと主張していた。


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